8月2日・3日、東京ポートシティ竹芝で開催された「Independent Tokyo 2025」に出展しました。
多くのアーティストが集うこのイベントは、作品を通じて直接来場者と向き合える貴重な場。今回の展示では、私の原点である「真田幸村 金箔押」を中心に、これまで磨いてきた“侍タイポグラフィ”の世界を凝縮してお届けしました。

準備は数カ月前からスタート。作品選定だけでなく、問いの言葉や解説パネル、動画など、どうすれば来場者に「なぜこの侍を描いたのか」が伝わるかを考え抜きました。
展示構成やブースの見せ方は、何度もシミュレーションを繰り返し、最終的には「問い・言葉・色彩・余白」の4つを軸に、歴史をただの記号ではなく“今を生きる私たちの問い”として表現しました。

会場では、「文字で描かれていると気づいて驚いた」「この言葉の意味を知りたくなった」など、嬉しい感想をいただきました。海外からの来場者や歴史好きの方との会話もあり、作品を通して新しいつながりが生まれたことが何よりの収穫です。

もちろん、課題もあります。展示の見せ方や英語での説明の不足、ECやSNSの動線など、改善できる点が多く見つかりました。しかし、それらは次への糧。現在はグラフィックの価値をさらに高めるために、アート活動を積極的に展開し、作品の背景や物語も含めて伝わる表現方法を磨いています。

最後に、この場を通して出会えたすべての方に感謝します。
歴史と文字が交差する「侍タイポグラフィ」の物語は、これからも続きます。


 

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