個展「その決断を問う」を終えて——出会いと対話に支えられた6日間
約1年間をかけて準備した個展を終えて、作品解説ツアー、来場者との出会い、共同制作してくださった方々への感謝を振り返りました。
会期終了 2026年8月26日(水)〜31日(月) 並樹画廊(東京・京橋)
ご来場いただいた皆さま、作品を迎えてくださった皆さま、
制作や開催に力を貸してくださった皆さまに、心より御礼申し上げます。
History isn't just about past events.
It's a record of people who made choices while lost, advanced while losing,
and still made decisions.
If you were in the same situation,
what would you choose?
会場では作品を展示するだけでなく、武将の歴史的背景や制作意図を紹介する作品解説ツアーを行いました。
関ヶ原の戦い、本能寺の変、賤ヶ岳の戦い、大坂夏の陣。時代や合戦をたどりながら、一点ずつご案内しました。
歴史に詳しい方だけでなく、「戦国時代にはあまり詳しくない」という方も、武将たちの決断をご自身の仕事や人生に重ねながら聞いてくださいました。
作品の前で交わされた会話や、問いを読んだあとの表情まで含めて、今回の展示だったと感じています。
見るだけで終わる展示ではなく、自分自身と向き合うための展示になりました。
今回の個展は、私一人の力だけで完成したものではありません。書、イラスト、歴史への知見など、異なる分野で活動する方々の力が加わったことで、Yoshikuniの侍タイポグラフィに新しい広がりが生まれました。
共同制作とは、自分の考えをそのまま形にしてもらうことではありません。相手の表現を受け止めながら、自分の表現も変化させ、一つの作品として着地点を探していく。その過程には難しさもありますが、一人ではたどり着けない場所へ進めることが、共同制作の大きな魅力だと改めて感じました。
Beyond that, a question is posed.
The lives and philosophies of warlords are reconstructed into words,
and expressed as a single portrait through typography.
These works are not meant to teach history,
but to encourage self-reflection.
約1年間をかけて準備した個展を終えて、作品解説ツアー、来場者との出会い、共同制作してくださった方々への感謝を振り返りました。
なぜ武将の功績や名言ではなく「決断」を題材にしたのか。自身が重ねてきた決断と失敗を振り返りながら、武将を英雄ではなく一人の人間として見るまでを綴りました。
一年をかけた世界を形にできた手応えと、体験は用意するだけでは届かないという課題。作品解説の役割を捉え直しながら、次の展示に向けて率直に振り返りました。
会場の空気や作品の質感、その場で交わされた会話のすべてをお届けすることはできませんが、今回の個展に出展した26人の武将と、それぞれに込めた「問い」を一冊にまとめました。
この画集は、展示作品を記録するためだけのものではありません。ページをめくりながら武将たちの決断を知り、最後には自分自身の選択について考えていただくための一冊です。
本展は2026年8月31日をもって会期を終了しました。
After finishing the work, I suddenly ponder.
Those who choose dreams.
Those who choose beliefs.
Those who choose what is right.
And a small part of myself is among them.
This isn't an exhibition to view history. It's an exhibition to reflect on oneself.
SAMURAI TYPOGRAPHY
"Questioning That Decision"
個展は終了しましたが、ここで生まれた問いと出会いは、これからのYoshikuniの活動へ続いていきます。
侍タイポグラフィを、日本だけでなく世界へ届けたい——その思いは、これからも変わりません。